現在の労働市場では働き手不足といわれるが、エンジニアに関しては特に深刻な状況になっている。人手不足の今、経験を積んだエンジニアは貴重であり、転職の際には年収が倍になるケースも少なくない。特に、市場が活況な人工知能分野においては給与も高くなる傾向があり、月に200万円に及ぶ事例もあるようだ。エンジニアの求人を探すと、「未経験者歓迎」の求人も見つかるので、未経験の分野でも努力次第で将来の可能性を広げることができるだろう。
エンジニアとして働く魅力の1つは、雇用形態の柔軟性である。企業のオフィスだけでなく、在宅勤務やリモートワークが可能となっている企業も多い。在宅勤務およびリモートワークは、IT企業ならではの特徴だ。また、常に人手不足が続いているエンジニア市場では、プログラミング学習についての敷居を下げようとする努力が行われている。
例えば、専門学校の中には、講座を終了して就職あるいは転職に成功すれば、受講料が全額戻ってくるところも存在するのだ。新しい分野のプログラミングを勉強したい人にとって、これは嬉しい要素になるだろう。もっとも、エンジニアは常に新しい技術についていくため、学習時間を確保することが必要不可欠だ。 独学で進めるのか、専門学校を利用するのかを十分に考えて実行に移すことが重要となる。
さらに、安易に転職するのではなく、転職基準をしっかりと定めたり、5年後や10年後の将来の自分を考えたりすることも大切だ。「1000万円以上の年収を稼ぐエンジニアになりたい」など、具体的なプランを持つといいだろう。