近年目覚しく発達しているIT業界の中には、無責任な上司のスケジューリングによってかなりの重労働を強いたり、サービス残業などを課せたりするブラック企業も数多い。そのため、エンジニアは精神的に追い込まれてしまうケースも少なくないのが現状だ。精神的な負担から逃れようと、ブラックIT企業から転職を計画するエンジニアが増えてきている。
IT企業に勤務しているエンジニアにとって、転職は大きなメリットを生むチャンスとなるだろう。しかし、メリットを掴めなければ再就職に失敗してしまう可能性もあるため、慎重に手続きを行っていくことが欠かせない。 多くの企業では退職する前に、仕事の引き継ぎなどを完了させておくことがセオリーだが、あまりに劣悪な労働環境であるブラック企業の場合ではこの限りではないのが現状だ。そこで、退職に関する手続きを行うことと並行して、転職支援サイトやエージェントを利用して新しい職場を見つけることが必要である。
一般的な支援サイトでは、求人に記述されている企業がブラック企業であるかどうかを判断することは非常に難しいだろう。だが、ユーザーが企業の口コミなどを書き込むことができる支援サイトを利用することによって、ブラック企業であるかどうかをある程度ふるいにかけることは不可能ではない。
また、インターネットの支援サイトを利用するだけでなく、実際にその企業に携わる人の意見などを集め、総合的に企業を判断することで意義のある転職につなげることができる。転職を多角的な視点から見て、次へのステップを成功の一歩としよう。